2020夏の旅。
長野県から、岐阜県へ、日本100名道「野麦街道」を走ります。DSC07735
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野麦峠は、分水嶺。
道路に沿って後方へ流れる川は、安曇野を潤してから、信濃川となり、日本海に向かいます。
野麦峠を超えると、今度は、川は前方に向かい、長良川と合流して太平洋(伊勢湾)に下ります。 DSC07747
山を越えて行く 険しい道。
すれ違う車もほとんど無く、観光客もいません。DSC07751
この辺りは、一面がブナの原始林。
秋には、見事に紅葉します。
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野麦街道の旧道をパチリ。
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さて、さて、、
山本茂美の小説「あゝ野麦峠」のお話しを少しだけ。
100年以上も昔の明治時代、富国強兵政策で必要な外貨を稼ぐため、諏訪に製糸工場が造られました。 
その働き手として、飛騨山中の貧しい農家から、多くの少女が身売り同然に年季奉公に出され、この峠を越えました。 
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諏訪の製糸工場へ向う少女たち。
冬の山越えは 過酷を極め、わらじ履きの足は、凍傷でタダレて雪が血で染まったそうです。
彼女たちの哀しい物語は、昭和43年の映画「あゝ野麦峠」で詳しく描かれました。DSC07757
標高1672m、野麦峠に 到着。
ここには、歴史資料館と、移築・復元された峠のお茶屋(お助け小屋)があります。  DSC07761
「あゝ野麦峠」の主人公、工女みねの石像。
病になり、兄の背に負われて 故郷・飛騨に向う途中、野麦峠で息絶えたそうな。 DSC07763
最後に残した言葉は、、、 
あゝ飛騨が見える・・
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野麦峠から、飛騨の山をパチリ。
この日、飛騨の山・乗鞍岳の山頂は雲の中でした。 DSC07766
昔の悲しい話をしばし偲んでから、野麦街道を飛騨へ下ります。DSC07767
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深い渓谷に沿って 曲がりくねった狭い道。 DSC07772
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最後に みねが見たかったであろう景色の中を走りました。  DSC07782
日本100名道「野麦街道」を二回目の完走。 DSC07783
どうしても食べねばならぬ料理があり、それとの8年越しの決着をつけるために、
高山に向かって走ります( ´∀` )/ぽん!


追記:
前回、この道を走ったのは、8年前。秋、真っ盛りでした。
あの時、ランチを食べたのは、野麦峠の山中の一軒屋「手打ちそば 峠路/とうげみち」。 65dfdbef
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「とうじそば」二人前を頂きました。488ee43e
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目の前でスタッフのオネエサンさんが作ってくれました。a08083e6
美味しかった。
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しかし、今回走ってみて、閉店していたのは、残念。
蕎麦の名産地・飛騨に行くのだから、美味しい手打ち蕎麦を食べたいと思ったのですが・・・
時の流れを感じましたね。