世界文化遺産「三保の松原」を見学し、
日本100名道候補「日本平パークウェイ」を走り切り、
「登呂遺跡」を訪問した その次は、、、
登呂遺跡に隣接する「静岡市立 芹沢銈介美術館」へ。
1981年4月、開館。
私が、初めて ここを訪れたのが同年の8月。学生時代、寝袋で野宿しながらの旅。 東海道を旅して 4日目で ようやく辿り着いたのが ここでした。。
石碑は、「柳 宗理」デザインの「芹沢銈介功績碑」。
初訪問時には、無かった苔が石積み壁を覆って、歳月が刻まれています。
ツタも 伸びてます。
静岡市立 芹沢銈介美術館、またの名を「石水館」。
この壁の石は、「紅雲石」。
韓国産の赤御影石です。(設計者が、確か そう名付けたはず)
石積みと 銅板葺きの屋根のコントラスト。 美しいです。。
税金を使って、こんな贅沢な美術館を造るのは、けしからん!との意見もあったそうですが・・・
芸術とは、本来、贅沢なものなのです。
それは、豊かさの象徴。生活に余裕があるところにしか、文化は根付きません。
外をぐるっと回って、入り口から入ります。
建築家白井晟一が 晩年に設計した建物。 自然に融け込むように、石、木、水という天然素材が組み合わせられて 作られています。
白井晟一の故郷・京都「桂離宮」の 庭を思わせる「衝立の樹」。
水が動き、視線がそれにつれて 動きます。
重力を無視して 石を積んだ、エントランスの庇。 これこそ設計者の真骨頂。
ブロンズの扉。 ブロンズ色のアルミ製品ではありません。
本物の「銅」で出来ていますw
坪庭の梅の樹。
幹が空洞になり、枯れかけていますが、まだ、花を付けようと頑張っています。
一周して入り口に戻ってきました。
美術館ですから、内部は、当然、撮影禁止。
やむを得ないので、入場パンフの写真を無断転載。
もっと見たい方は、こちらをどうぞ。 (以下の写真は、三輪晃久氏撮影)
手斧の跡も露わな白木の楢材の組天井。
石に木を継ぐのなら普通ですが、木に石を継いでいます。 お見事です!
オニキス(大理石)の光天井。
同じデザインが、東京都庁の知事室にもありますね。
設計者の白井晟一氏の プロフィール。
この美術館が完成して、二年後に亡くなられています。
池を巡るように 展示室が配され、ゆったりとした空間が連続します。
なるほど、、、
建築家 比嘉武彦が、「日本近代建築の最高傑作」と評したのも納得です。。
建築家 比嘉武彦が、「日本近代建築の最高傑作」と評したのも納得です。。
では、また、明日~~♪