ランチを求めて赤坂を彷徨。
ぶらりと、やって来たのは、赤坂3丁目の天麩羅「赤坂 天茂/てんしげ」。
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ビルの2階。
飲食には不利な立地で、60年続く、江戸前の天麩羅屋。
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カウンターとテーブル、20席ほど。
お客様は、ほぼ常連のみ。家族経営のアットホームな空気が優しく漂う。
ランチタイムは、混みこみですが、今日は氷雨のせいでしょうか、余裕でした。 
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11年ぶりの訪問。
20年ほど前から先代の一人娘が、後を継ぎ、鍋前を一人で仕切ってます。
味にうるさいお客様が多い赤坂で暖簾を守るのは大変。
「超名店だったのは、先代の名人・倉茂富夫氏の時代のお話。今の天茂は・・」
と、口の悪いお客様に言われたこともあったようです。
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すっかり、貫禄のついた 女主人。
鍋の前で揚げ油に全神経を集中。鍋前から動きません
ホウジ茶を啜りながら、目の前で揚げる姿に見とれます。 
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オーダーは、、
「エビとコバシラのかき揚丼」1500円。
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以前は、大盛り無料でしたが、大盛りそのものを止めています。
別料金だった「シジミの赤だし」100円は、お新香と共にセットになりました。
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立ち昇るアブラの芳香。
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江戸前の天麩羅は、ゴマ油を使って黒く揚げます。
「白い天麩羅は、上品過ぎて、江戸っ子のショウに合わねぇんだ。」
と、教わったのを思い出しました
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30食も揚げると惜しみなく揚げ油を変えます。
絶妙に調合された油の旨みを頂くためには、当然なんです。
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これが、江戸前の「かき揚丼」と言うものです。
普通の食材を普通に揚げているのに、普通ではないかき揚が出来あがるから、不思議。 
うまし。
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先代の名人の技は、受け継がれていますね。
「このお店の味は、常連客が守った。」と、メディアに書かれたことがありましたが、
一番は、二代目主人の努力と精進でしょう。 
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ここで、当然、一句詠みます。
「初春の コロモ サクサク 花も咲く」
お後が よろしいようで。