「都営地下鉄・白金高輪駅3番出口を出て目の前のビルへ。
港区白金1丁目にある、ビルのこの2階に名店があります。
COVID-19による、緊急事態宣言~蔓延防止処置発動でお酒を提供できず、
平日のランチ営業を始めています。
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ブドウの房の形に小窓が切られた期の扉を押して開くと、薄暗いインテリア。
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2018年3月にオープン。カウンターのみ14席。
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卓上に置かれた食器は、なかなかに渋くて良い味わい。
これは、大将が絵付けしたものでしょうか。
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「和食の盛り付けは、書画の心得や芸術のセンスが必要。」と昔お世話になった、某辻調理士学校の和食の先生がおっしゃっていたのを思い出しました。
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6/26(土)昼の献立。。
和食の板前、そして、魚屋として、全国を巡って出会った、生産者の顔が見える厳選食材を使用。
それらを大切に料理した少量多品種のツマミが用意されています。
「多くは食べられないけど、沢山のお料理を少しずつ並べてお酒を飲んでいただきたい。」
との料理長の想いがこのお店を生んだそうな。(フェイスブックから抜粋してコピペ
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オーダーは、、
「限定麺~冷煮干しそば(アジ赤ワイン醤油漬け一ヶ月寝かせ)~」。  
すっきり上品に整えた冷やし煮干し出汁。
赤ワインと醤油を合わせたタレに一ヶ月漬け込んだアジをのせて。。
ストレート麺(全粒粉)もありますが、お勧めは、平打ち麺のようですね。知らんけど。
さらに、「和え飯〜豚肩ロースとアスパラ〜」も付けました。
これは、残ったスープに入れて、〆のご飯にします。
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ラピスラズリを思わせるブルーの釉薬の大きな器、迫力の登場。
なんという美しいルックス。
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煮干しを、親の仇のように、これでもかぁ~~!と使ったスープは、
豚骨、鶏ガラ、魚介類、煮干しを寸胴で煮込みましたか?
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キリっと冷えているのに力強い味わい。そして、少しもクドクナクテ、スッキリした味わい。
美味しいスープですね。
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そこに、ツルシコの平打ち加水中太麺がからむ。
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カイワレの優しい苦みが良いアクセント。
幾重にも深みのある味が折り重なります。旨しです。
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そして、ワインに一カ月漬けた、アジ。。
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江戸時代の朱子学者・新井白石が、「鰺は味が良いのでアジだ。」と言ったそうですが、
梅雨のアジは「入梅イワシ」と同じく、さらにうまさが増します。。
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そうは、分かっていても、このアジの味は、なに?
なんとも、凄いぞ。美味いなんてものじゃないね。
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一切の臭みがなく、ワインの仄かな香りに包まれ、もはや、マグロのヅケなんて比較にならない。
美味し過ぎて、3切れしかないのが、悔しい。
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そして、お冷やで気持ちを落ち着け、いよいよ、〆の和え飯へ。。
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カツヲ出汁と醤油で炊き上げたご飯に、豚肩ロースとアスパラを合わせています。
まずは、そのままでひと口。
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アスパラが、消えそうで消えずに残っています。
こんなの美味しいに決まってます。
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続いて、レンゲに乗せて、残ったスープに。
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温かいご飯と、冷たい煮干しスープのマリアージュ。
あああ、シアワセ。。
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カロリーが気になるお年頃ですが、こんなに旨いもの食べて死ぬなら本望です。
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もはや、そばとか、ご飯とかのくくりではないですね。
見事な逸品料理。
これを肴に呑む、冷たい日本酒は最高でしょう。
はやく、そんな日が戻ってきて欲しいなあ( ´∀` )/ぽん!